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映画レビュー『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』|愛する人を待ち続ける悲しき幽霊の話

 

幽霊に焦点をあてて描かれたストーリー。
死んでもなお愛した人を見守り続け、人知れず満たされ成仏していく。

言葉を交わせるわけでもなく、ただ見守ることしかできない幽霊の悲しき物語です。


オススメ度は以下のように設定しています♪
すべて個人的な感想なのでご容赦ください( >_<;)
★☆☆☆☆:残念。。。
★★☆☆☆:少し不満かな?
★★★☆☆:ふつう、2回目は見ないかなー
★★★★☆:オススメ! もう一度見てみたい
★★★★★:すごいオススメ!! 何回でも見ていられる!!

『A GHOST STORY 』概要 

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2018年公開 ファンタジードラマ映画

監督:デヴィッド・ロウリー

主演:ケイシー・アフレック

 

『A GHOST STORY 』簡単紹介

レビュー

映画『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』

オススメ度:★★★★☆ 

あらすじ 

田舎の一軒家に住む男女。
しかし、ある日不慮の事故で男は死んでしまい、幽霊となってしまいます。

愛する恋人を失くし、悲しみに暮れる彼女をただ見守ることしかできない男性。
しかし、長い時間をかけて彼女は立ち直り、新しい一歩を踏み出していきます。
立ち直った彼女を見守ってきた幽霊だけが、その場所から離れる事も出来ず、唯一恋人が柱の隙間に残したメモを取り出そうと奮闘するような毎日を過ごします。

そんな幽霊である主人公が、何を見て何を感じるかという物語です。 

感想

正直言うと冒頭スゴく退屈でした(=ω=;)
恋人を失くした彼女の虚無感や悲壮感を表現するためか、数分間同じようなカットが流れ続けるんです。私もここでは少し眠くなりました(笑) だってBGMもなく、セリフもなく長時間一人で食事するシーンなんですもん・・・

しかし中盤、恋人が引っ越しを機に家から離れてからは、一気に引き込まれました。
この映画なにが面白いかって、幽霊である主人公がその場から離れられないことと、時間の経過、つまり主人公の体感時間ががとても早いこと。
長い時間も、幽霊である主人公にとってはほんの数分の出来事のように表現されます。そしてその長い時間を同じ場所から眺める主人公。

恋人が去ってからは自分たちの家が取り壊され、ビルが建ち、目まぐるしく世界は発達していきますが、文明は衰退し再び原始時代に逆戻りします。
そして輪廻のように繰り返した世界で再び自分たちの家が建ち、恋人(と似た人)に出会います。歴史は繰り返す・・・。まさにジョジョ第6部のラストを思い出しました(笑)

 

非常に感慨深かったのは、隣家に住みついている別の幽霊が成仏するシーン。この幽霊も、相手の顔も忘れるほどの長い年月を人を待ち続ける幽霊でした。しかしビル建設に伴い、家がブルドーザーで破壊されいくのをただ見ているだけしかできず、壊された家をみて「もうダメなのかもしれない・・・」という言葉を最期にスッと成仏してしまいす。
この幽霊については、特に深く言及されることもなく映画は過ぎていきます。しかし、ひたすら愛する人を待ち続け、とつぜん存在する理由を失くし成仏してしまうその幽霊の気持ちを想うと、非常にやりきれない思いになりました。しかも成仏といっても、よくある感動的な天に召されていくようなものではなく、一瞬にしてその場から消えるような表現がまた一層悲しくなります。

その他気になるシーンとしては、ラストで恋人が残したメモを遂に取り出したシーン。
そのメモを見た瞬間主人公は成仏するのですが、その肝心な内容については分からないまま映画が終わります。もちろん内容は二人についての事に関して書かれているとは思いますが、歴史が繰り返すくらいの長い年月を過ごした主人公を満たすような内容ですから気になりますね。単純に男性への愛が書かれているのか、それとも彼女の幸せが確信できるような内容だったのか。個人的には後者であってほしいですね。彼女と再会しても成仏しなかった主人公ですから、彼女の幸せをずっと願い続けていたのではないでしょうか。

おわりに

こちらの作品は、幽霊は出てきますがホラー映画ではありません。
もちろん表現的に少しびっくりするシーンもありますが、ホラー苦手な方でも観れると思います。ホラー苦手の私でも 観れたので(笑)