映画レビュー『search/サーチ』|ネットを駆使し行方不明になった娘を探す父。そこから浮かび上がる真実とは。
行方不明になってしまった娘。
娘を探すため父は、彼女のSNSやメールを見ながら謎を解いていくが、そこには父が知らない娘の意外な一面をあった。娘はただの家出なのか、それとも既に死んでいるのか。
親しい人のことを、アナタはどこまで知っていますか?
オススメ度は以下のように設定しています♪
すべて個人的な感想なのでご容赦ください( >_<;)
★☆☆☆☆:残念。。。
★★☆☆☆:少し不満かな?
★★★☆☆:ふつう、2回目は見ないかなー
★★★★☆:オススメ! もう一度見てみたい
★★★★★:すごいオススメ!! 何回でも見ていられる!!
『search/サーチ』概要
2018年公開 スリラー映画
監督:チャガンティ ★デビュー作★
主演:ジョン・チョー
『search/サーチ』簡単紹介
レビュー
映画『search/サーチ』
オススメ度:★★★★★
あらすじ
妻を亡くし、娘と2人で暮らす父デビット。しかし、妻を亡くしたショックはあまりに大きく、娘マーゴットとはどこか溝を感じていました。そんなマーゴットがある日、突如行方不明となります。家出か、誘拐か、まさか殺人か・・・。
父は必死に娘を探そうとしますが、数年間マーゴット深く会話してなかったデビットは、娘が一体誰と仲がいいのか、普段どこで遊んでいるのか全くわかりません。そこでデビットは、マーゴットのPCから手がかりを求め始めます。
マーゴットのtwitter、Facebook、InstagramなどのSNSをはじめとする情報を基に娘を探しますが、そこで明らかになるのは父の知らない娘の姿でした。
・学校ではあまり友人のいない娘。
・半年も前から好きだったピアノのレッスンをやめていた娘。
・ひそかに金をため続けていた娘
一体、娘はどこに消えてしまったのか。
『search/サーチ』見どころ
本作は映像手法が変わっており、全てパソコン画面のみで構成されています。つまり、映画の一部始終をパソコンのデスクトップから状況を読み取ります。FaceTimeでやり取りしたり、ネットニュースを見て状況を知ったりと、全てがパソコンで得られる情報で構成されています。なので使ってない時(就寝中など)はスクリーンセイバーが起動したりとかなり忠実に再現されています。もちろん無理やりな感じもなく、主人公の環境や状況などを考えればごく自然な行動だと思えます。
「クローバーフィールド」など「REC:」などホームビデオのみで構成されている映画はいくつかありましたが、本作によりまた新しい風が吹き込んでくるのではないでしょうか!
映画手法も斬新ですが、ストーリーもかなり練られてます。
娘が行方不明ではないかと疑い始めてからの序盤は、全く手がかりがなく、「え、これ探せなくない?」とヒヤヒヤしてう程です。だって基本的にパソコンはロックかけますよね? もちろんマーゴットのパソコンもしっかりロックかかってました。
しかもSNSは”非公開設定”で許可した人しか見れない設定でした。父親が簡単に見れるはずもなく、私ならこの時点でリタイアしてしまいそうです(笑)
終盤にかけての怒涛の伏線回収も実に素晴らしかったです。
どの伏線を切り出して書いてもネタバレになってしまうので、言えないのが本当にもどかしいです(゚◇゚;)
二転三転するストーリーは、ミステリーとしても完璧な内容だったと思います!
おわりに
親が知らない子供の一面なんていくらでもあると思います。私も両親に言ってないこと沢山ありますし、それが普通の家庭です。しかしSNSが普及していく中で多くの人々と知り合える反面、その関係性は浅く脆いものになってきています。リアルではなく、バーチャル上の関係性を大事にしている人も多いのではないでしょうか。
本作は、そんなネット社会の便利さと恐ろしさを再認識させてくれる映画だったと思います。
みなさんも気の許せる相手には自分のことを少しでも話しておきましょう。
万が一の時に、誰かがアナタの手がかりを見つけてくれるように、、、