読み返すと意味が変わる|乾くるみ『イニシエーション・ラブ』紹介レビュー
若い男女の出会いからすれ違いまでを描いたラブストーリー…
でもこれ、そんな単純な作品ではありません!!
ネタバレ厳禁、あなたは必ず二回読む!
『イニシエーション・ラブ』作品紹介
「必ず二回読みたくなる」と、絶賛された作品。
一度目はラブストーリー。二度目は...全く違う作品となります。
あらすじ
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて……。バブルにわく1980年代後半の世相や流行を背景に、甘美でときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説——―と思いきや、最後から2行目(絶対に先に読まないで! )で、本書は全く違った物語に変貌する。
読みどころ
何度も言いますが、本作品は一度読んだだけではもったいないです。
二度目を読んで初めて真の面白さが分かります。
勘の良い方は、もしかすると違和感を感じとれるかと思いますが、
先入観なしでラストまで読み進めてほしいですね。
なので最初は、甘くほろ苦いラブストーリーをお楽しみください。
あまり書くと面白さが半減してしまうので詳細は控えますが、
私は読み終えたとき「あれ、これで終わり?」と物足りなさを感じましたが、
最後のページの違和感に気付いた時、背筋が凍りました...
ぜひ、読んでみてください ♪
☆以下、ネタバレあり☆
どうしても分からなかった人だけ下の「」を反転してください!
※絶対に読む前に見ないでください!
「ヒント①:前半(A面)と後半(B面)の”たっくん”は同一人物ではありません」
「ヒント②:前半(A面)と後半(B面)の時系列は、重なっています」